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| 荷物を背負い、ビアンキに跨る。 7月23日午前5時30分。今日は吉野グランフォンドへ向けて出発の日。 では!今日の待ち合わせ場所、サイクルショップみなみへ向けて出発! 今回の吉野グランフォンドへの参加者は、桜子と私雪小僧。そして長距離系イベント初参加のぶーすけさん。当初コナさんも一緒に行く予定だったのですが、残念ながらキャンセル。それで今回は三名での参加となりました。 え〜実は今回の遠征には一抹の不安が…。 桜子と私の「ケ・セラ・セラ」コンビの言動に、初同行のぶーすけさんは耐えてくれるだろうか?チョ〜臨機応変(無計画ともいう)な桜雪コンビの言動がぶーすけさんをイライラさせていまうのではないだろうか?ぶーすけさんが几帳面な性格だったらどうしよう?出発する前に血液型を聞いておこ〜っと…。不安を抱きながら自転車をサイクルショップみなみへ走らすのであった。 時間より早くサイクルショップみなみへ到着。しばらくして桜子も到着。 「ぶーすけさん、ちょっと遅れるって〜」と桜子。 ぶーすけさんが到着するまで、タッキーさんお勧めの「ゆず」の「栄光への架け橋」カーステで流しながらキャリアの準備など始める。 そうこうしているところに、ぶーすけさん到着。 「いや〜昨日キャリア買ってきたんだけど、取り付けるのに手こずって〜。後ろ側のネジ外れちゃったんだけど、時間が無かったのでそのまま来ちゃいました。前が固定出来ていればいっか!って」 不安解消〜 ぶーすけさんって、大らかな性格なのね〜。 ネジ?問題無い、問題無い〜、って問題あるよ! ぶーすけさん!キャリアはしっかり取り付けましょ〜。 私たち結構いいかげんだから、道とか間違えても、まっ、何となるか〜って感じなのよね〜。キチッとした性格の人だと一緒に行動するとイライラするんじゃないかと思って〜。不安解消。楽しい旅になりそう! 桜子も同じ事心配してたみたい。でもその心配はなさそうです(笑) さてさて、今回も… 珍道中の予感です! 今回はぶーすけ号で吉野へ向かう為、桜子と私のサイクルキャリアをぶーすけ号に付け替える。キャリア2台取り付け終わり、すでに乗っていたぶーすけさんの自転車をみて驚いた。そのキャリアはダウンチューブを掴んで固定するタイプなんですが〜 ボトルゲージの上からはさみ込んでいるしー! ここまで来るのに自転車落っこちないで良かったね〜(汗) しかし、出発前から色々あるな〜。 こりゃ珍道中間違いなし! バタバタしながらも準備完了!午前7時出発! 何?何?登りがきつい?私に完走は無理? ん?グランフォンドってついてるから〜山の緑がキレイだとか、美味しい空気をいっぱい吸って〜とか、サイクリング感覚で楽しめるイベントじゃないの〜〜???? う〜む・・・ とにかく吉野に向けて出〜発〜〜!! 高速道路を進むぶーすけ号。 社内は快適。カーステからは80年代の懐かしい曲の数々が流れてくる。ぶーすけオリジナルMDです。液晶に表示される曲名も自分で打ち込んでるそうです。そういう処は、さすがA型。 「ところで地図もってきた?」と桜子 「俺、用意しようと思ってたけど、買ってないや。後で買うよ」とぶーすけさん。 「ふふふ…。困った人たちだ〜。そんな事もあろうかと、俺が用意したよ。じゃーん!ほら地図だ!」 近畿地方の地図をA4サイズにコピーしたものを1枚取り出す雪小僧。 「雪ちゃん偉ーい!」 ノー天気集団!万歳ー!万歳ー! 普通は不安になるよな…。まっ!いっか! 北陸道から東名へ。吹田のジャンクションから近畿道、南阪和道と走る予定。 「高速降りたらどっかにスポーツ店ないかな?あったら入って欲しい〜」と桜子。 自転車乗る時のアンダーウエアが欲しいとの事。普通のパンツだと縫い目がすれてお尻が痛くなる事があるそうで、今回のロングランでもチョッと心配になってきたようです。 気持ちいいい〜〜。 快適、快適。リアシートは私のモノよ〜〜ん。 京都を過ぎた頃からぶーすけさんと楽しく車談議。あーだこーだ話していると、ふと、妙な看板が目に入った。 『尼崎出口まで…』 え?尼崎? ぎゃー!吹田ジャンクションを行きすぎてるー! 動揺する雪小僧 「あ、あれ〜?」 やったな!とガバッっと起き出す桜子! 「雪ちゃん!やっちゃったんでしょ!行きすぎたんでしょ!」 「なんだか、そうみたい〜(汗)」 「大丈夫〜大丈夫〜寝ててね〜。一つ位?行き過ぎただけだから〜大丈夫〜」とぶーすけさん。 でも… 豊中までも過ぎてるしー! 言えない、言えない… インターを二つも過ぎてるなんてー! 「話に夢中になってるから、大丈夫かなって思ってたら、やっぱり〜」 「ごめん、ごめん、次で降りてもどろう〜」 すぐに現れた尼崎ICを降りるぶーすけ号であった〜。 あ〜やっちまった〜。 料金所を出てUターン。一般道を走る。この方向に走れば吹田の方に行く筈だ、と進んでいると、道が突き当たった。 「右か?左か?う〜ん、右行こう!」 「出た!いい加減!」間髪入れずに桜子の突っ込み! それからは雪小僧の感覚ナビに従い進むぶーすけ号。 次第に狭い宅街に入り込む。 むむむ… ここは〜何処?(汗) いや!こんな時こそ自分を信じろ!ジャングルの中探検してる訳じゃないし、何とかなるって〜(笑) と目の前に大通りが現れた。豊中方面の看板も目に入る。これで大丈夫!とその時、前方にスポーツデポ発見! 「桜子〜。スポーツ用品店だよ。桜子が探して言うから〜。はい、着いたよ〜」 と雪ちゃんとぶーすけさん・・・ 「ウソつけ!!」 分かった?やっぱり〜〜(笑) 何はともあれ、スポーツ店があって良かった良かった。 そしてこれから3人で、「パンツ探し」が店内で繰り広げられるのであった。 K2さんから教えてもらった登山用と一般スポーツ用のパンツを物色する三名。しかし縫い目の処理は普通のモノと大差ない様子。 ほんじゃ一応、水着用も見てみようとスイムウエアコーナーへ。お〜さすが水着用!鋭く切れ上がってるな〜と陳列棚を眺めていると、凄いのが目に飛び込んできた! どんなのか、分かりやすく図解しますと…  ̄▽ ̄ こんなんです! 「桜子!これ!これ!」 「はいはい…」 「…箱開けてみて…いいかな?」 「どうぞ、ご自由に」 ゴソゴソ… 「うぉー!スゲー!こんなの有りー?!」 「・・・・・」 ちょっと立ち寄ったスポーツ用品店なのに、何だカンダとお馬鹿に時間は過ぎて行くのであった… 注:このレポートはサイクルイベント参加のレポートです。よね? スポーツ用品店を出て、名神高速に再び入る。 今度は吹田のジャンクションを見逃す事のないよう、助手席で緊張する雪小僧。そして直ぐ問題の吹田ジャンクションが現れる。我ながら何でここを見逃すか呆れてしまう。 その後、近畿道、阪和道、南阪和道と、ぶーすけ号はスムーズに進のであった。 大和高田から一般道となり、橿原市でお昼となったため、昼食を取る。目に入った「博多長浜らーめん」にて、とんこつラーメンを食す。博多なのか長浜なのかはっきりしろ!と思いながらも、とんこつラーメンは美味しいのであった。満足! 食事を終え、次に向かうのは、明日香村! せっかくだから観光もしましょうと、雪小僧が独断で決めちゃいました! みんな、すまん! 俺、古代の遺跡とか好きなんですよ〜。 明日香駅の駐車場にぶーすけ号を停め、自転車を車から降ろす。駅舎にて観光マップを入手。遺跡めぐりコースが記載されているが、すべてを見て回る訳にもいかないので、とりあえず石舞台古墳を目指すことにしました。 手書き風観光マップは判り難かったが、街中に遺跡を巡る散策路が完備されていて、サイクリングには都合良い。 「気持ちいいね〜」と桜子。 のどかな風景の中を自転車を走らす三名であった。 最初の目的地「石舞台古墳公園」に到着。しかし一部工事中。立て看板に書いてあった園内の迂回を自転車を押しながら進と、行き止まり…。あれ? 「いやな予感…。雪小僧隊長!石舞台はまだですかー!」と桜子 「むむ…あそこの階段を登ってみよう!」 自転車を担ぎ階段を駆け上がり、草むらを突き進む三名。 それにしても虫とクモの巣が凄い〜 桜子は飛ぶ虫が苦手・・・そしてぶーすけさんはクモの巣が苦手? 雪隊長の後ろで二人でぶ〜ぶ〜 「クモの巣は俺が取りながら進んでいるだろー!」 あっ、聞こえていたのね。隊長失礼しました・・・ って言うかこんな道通りたくないしー! 茂みの向こうに、石舞台の一部が見えた。 近づくと柵がしてあった。策に沿ってぐるっと回ると〜、 あら?大通りにでちゃった…(汗) そしてそこが石舞台古墳の入口であった…。 無事到着! (無事じゃね〜だろ!) ![]() 入園料250円を払い、石舞台とご対面。感無量〜。 探検隊の次に考古学者となった三名は遺跡の正体をしばし探求するのであった…。 次に岡寺へと向かう。岡寺は山手にあるので道は登りになる。 すると直ぐ後ろから桜子の声が! 「隊長〜!もうギアがありませ〜ん(泣)」 「ばかもん!ギアは大切に使え!」 おいおい〜こんなんで明日は大丈夫なのかよ〜? 酒船石、亀型石像物、亀石 鬼のまないた・雪隠を回り、たっぷり汗をかき、たっぷり蚊に刺され(泣)明日香村散策は楽しく終了したのでした。 ![]() 次に向かうは、吉野グランフォンドのスタート/ゴール会場。宿に入る前に前日受付をする事にします。 吉野川を渡り、桜の名所吉野山に入ったとたん、みんなの顔色が変わる。 「ちょっと…この登りキツクない?(汗)」 その道がゴール前の最後の登りになるようです。くねくねと曲がりながら結構な傾斜の道が続くのでし。150km走ってこの登りは確かにキツイっすよ〜。 侮れないぞ!吉野グランフォンド! 「さすが積算標高は3000mのコースだけあるよな〜」 「えっ?なにそれ?そんなにあるのー!」 と、目を回す桜子であった…。 桜子〜大会案内読んでないのかよ… 受付会場は何処かいな〜と車をはしらせて行くと吉野グランフォンドの旗が目に飛び込んできた。 会場に到着〜。 参加封筒を持って受付に行くと、検車もするので自転車も持ってきて下さいと言われる。 …ヤバイ… 実は大会要綱に、フロントのライトと、点灯式の後方灯も必要と書いてあったんです。それに気がついたのは、出発前夜…。後方用のライトなんて持ってないよ!(桜子の事言えんな〜) まぁリフレクターでカンベンしてもらおうと安易に受付に自転車を持っていくが〜 全員〜アウト! しかたなく会場に来ていた自転車屋さんからライトを購入する三名でした〜。厳しー!(泣) 皆さん大会要綱は事前にしっかり読みましょう。とほほ… ははは〜 会場で自転車にゼッケンを付け明日の準備はOK! さー!本日の仕上げ!旅館にGO! 今回の宿予約担当は桜子。 大会側が用意してくれた宿のパンフレットの中から選んでくれました。パンフレットの写真ではなかなか良さそうな建物。 「値段も安くていいでしょう!料理はこんにゃく料理がメインって書いてあるし、ヘルシ〜♪」 「ハードな運動の前に、こんにゃく料理で大丈夫か〜?」 「パンフの写真って実は新築の時の写真だったって、よくある話だよな〜」 などと期待と不安を膨らませ吉野山の細い道を進むぶーすけ号であった。 けっこう奥に進んだところに宿の看板が見えた。さらに進んでいくと、あった!あった!本日の宿に到着〜。 「おっ!結構いいじゃん!パンフの写真に偽りなし!」 さー先ずは風呂♪風呂♪と車から荷物を下ろしていると、宿の人が近づいて来て、 「本日のお泊りは、本館の方になりますので、車でお連れします。少々お待ちくださ〜い」 …本館?ここじゃないの? 顔を見合わせ引きつり笑いをする三名。 「本館っちゅぐらいだから、ここより古い建物って事だよね…」 「か、考えるでない!本館というぐらいだから、ここより立派な建物に決まってるじゃ〜ん!」 「そうだね、そうだね」 はははははー!と笑うものの、顔は引きつったままの三名であった…。 宿のワンボックスに乗り込み吉野山野メイン通りまで戻る。 「お疲れ様でした。到着いたしました〜」 ・・・ここ? 言えない!言えない! 宿の人の前で、このやるせない思いを口にすることはー! 無言のまま玄関に入る。 中はますます無言にさせる雰囲気…。 「女性の方は、合い部屋で上の階にでになります。男性のお二人は下の階です」 案内され階段を下りていく…。西洋の城の地下牢に連れて行かれる囚人の気分…。 もう!どうにでもしてくれ! ベコベコする赤じゅうたんの廊下が足に気持ち悪い…。あまりにボロいので、逆に可笑しくなってきた。顔がニヤけてしまう。 案内されたのは3畳ほどの和室。 室内にはテレビと扇風機… 扇風機? エアコンも無いのかよー! もうこうなったら、さっさと風呂に入って汗をながしましょ。 浴場も時間で男女入れ替え式。他の客が来る前に桜子に入ってもらう。その間、ぶーすけさんと浴場前の椅子に座って待つ。じっとしていても暑いので、フロントにおいてあった観光パンフレットを団扇がわりにパタパタ。 桜子がお風呂から上がってきた。 「暑ーい!早く部屋に戻って髪乾かして来るわ。エアコン22度に設定してきたし〜」 えー!桜子の部屋にはエアコンあるのかよー! この待遇の差はなんなんだ〜? さっさと風呂入って飯にしよ〜と入った浴室はまあまあ。宿に入って初めてホッとした瞬間でした。 そして食事。食事は標準的といったところでした。こんにゃく料理じゃなかったのが逆に良かったです。 明日は頑張るじょ〜 隣の席に同じくグランフォンド参加と思われるの4人組が現れた。一人はホッソリとした女性だったが明日は全員走る様子。そこで、コースの情報を教えてもらおうと、話かけてみた。 「私たち始めて参加するんですが、どんなコースなんですか〜?」 その神戸から来られたグループも初参加という事だったが、コース前半の試走はしたことがあるとの事。 「最初の峠がきつかったですよ」 いかにも走り込んでいる風貌の男性からの「キツイ」ひとことで全てを悟る三名であった。 明日が心配になってきた〜と言いながら、 「ビールもう1本いい?」と言う桜子 となりのグループはビールも飲まずさっさと部屋に戻って行ったというのに、 俺たちってやっぱりノー天気〜? 4本目のビールが無くなたところでお開き。 部屋に戻ると布団が敷いてあったものの、部屋がせまいので、布団がぴっちりくっついている。クーラーの無い俺たちの部屋を見物に来た桜子が、 「怪しい布団の敷き方〜!お二人さん変な関係にならないでね〜ひひひ〜」 だって〜。 なるかい! ふあ〜。もう酔っ払っているうちに寝ちゃお〜。窓を開けていると扇風機の風も心地いいもんだ〜。などとと思いながら眠りに落ちていく雪小僧とぶーすけであった…。 朝〜。 明け方に時折バラバラと雨の音も聞こえていたが、5時に起きた時には天気も回復していた。 桜子がプリンスのウエアを着た姿で起こしに来てくれた。おぉ!やる気満々だ! 5時半に朝食。 6時過ぎに宿を出て軽のバンで、別館の駐車場まで送ってもらう。 「来年は、『別館の方でお願いします!』って絶対言おうね!」 自転車を車に積み、会場に向けて出発。 会場に着くとそこは昨日とは違い車が沢山駐車されていた。自転車を車から下ろし、装備を背中のポケットに押し込み、準備完了! ![]() 大会のセレモニーが済み、スーパーロングコース参加者からスタート地点に召集されはじめた。 10名づつ横に並び、そのグループでの時差スタートとなる。 午前7時スタート開始! 大会側の陽気なおじさんがスタートを待つグループ毎に拡声器を使って声をかけている。 ![]() スーパーロングコースの人たちが全員スタートし、次に私たちのロングコースのスタートが回ってきた。 「おぉ!こちらもカッコいい、チームジャージです!なんというチームですか?」 「プリンスロードです。金沢から来ました。」 ちゃんと宣伝しときましたよ〜 と会話をしているうちにスタートの合図! ほんじゃ行ってきまーす! それにしても吉野は蚊が多い〜。スタートを待っている時も刺される刺される。皆さん吉野に行く時は、虫除けスプレーと虫刺されの軟膏をお忘れなく。 昨日車で登ってきた道を下る。帰りにこいつを登るのか〜と思ながら下る。下りの途中であるチームの集団が止まっていた。横を通り過ぎた時に声が上がった。 「はい!ラスト!」 ・・・・ 始まったばかりじゃん! 大うけする3人。何だかいい雰囲気だね〜。 町中まで降りてからは吉野川沿いに上流の方に進む。道は比較的平坦。35km/hで走っても桜子も遅れず付いてくる。 20kmほど進んだところから細い山道に入る。激坂とまではいかないが、急な登りが長く続き、なかなか一息つけない。ぶーすけさんと二人で桜子の側を前後しながら上り坂を進む。 「何だかギヤの調子悪い…」と言っている矢先、桜子の自転車のチェーンが外れた! ぎゃ!っという悲鳴とともに何とか足を着く事ができ、コケずにすんだ。 チェーンをかけて直して、再スタート。傾斜がキツイのでもちろん、雪小僧の押しがけ付き〜。 その後、桜子自主休憩2回。 ![]() チェーンはずれがもう一回。フロントディレイラーのストローク調整が必要のようだ。フロントをインナーに落としたら、すこし戻すようにトリミングする事を桜子に教える。 変な音も微かにするよ・・・・何??そんでいつもと調子があまりにも違うから、怖くて立ちこぎが出来ない・・・。 おもいきり踏み込んだら、又すぐにチェーンがはずれそうな感じ・・・何?何? 立ちこぎ無しで、急なこの登りを全て上りきる事が出来るのだろうか??? 不安が頭をよぎる・・・・ アソスの牛さんジャージを着た女性が追いついてきた。同じ宿で桜子と合い部屋だった女性の方です。グループの男性陣はスーパーロングコースを走る為先に進んでいるようです。 桜子の話では、貰い物の自転車で、たまにしか走っていないという話です。しかしその割には軽快に走っているな〜。しかも、乗っている自転車は、BianchiとDUCATIのコラボレーション限定モデルじゃないっすか!元バイク乗りで現Bianchi乗りとしては堪らないモデルです。それをもらったんですか!?いいな〜 以前として続く登り。ちょっとした緩斜面で休憩している人、早々に自転車を押している人も多い。そんな中、桜子はがんばっている方だと思った。ぶーすけさんも、フロント・トリプルのセンターまでしか使わずに走っている。でも、ぶーすけさんのフロントのセンターって40Tなんじゃない?頑張ってるな〜。 相変わらずの登りをえっちらおっちら走っていると、斜め前を走っている桜子のリアディレイラーが突然跳ね上がった! バキーン!! 「ぎゃ〜!!」桜子の悲鳴! プーリーガイドがバラバラになりぶっ飛ぶプーリー! なっ!何だ! 何とか無事に着地〜〜! 「10点!」とポーズとってみたりして〜 マジマジと見る必要もない。リアディレイラー再起不能。パンタグラフ部も割れてしまっていた。 色々考えてはみたが、走行継続は不可能。桜子はリタイヤする事に…。 34km地点。桜子の吉野グランフォンド終了… 大会本部に連絡を取ろうとしても山深く、携帯電話の圏外だった。「とりあえず峠まで、押して行くわ」と桜子の歩みにあわせて進む。携帯の圏内に入ったところで大会本部に連絡を入れ、回収車を回してもらうお願いをする。本部の話では私たちより大分先に進んでいるようで、バックさせますとの事。 普通回収車って最後尾を走るもんじゃない? カコカコと自転車を押して進む桜子。 実は70km地点に関門があり、そこを11時半までに通過しないといけないのでした。タイムオーバーとなったロングコース参加者は失格となり、ショートコースに回されるのです。 それを気にして、二人に先に進むように促す桜子。 しかし、携帯を持っているのは雪小僧だけ。時間もまだ少しは余裕があるので一緒に進む。 「先に行って〜」と何度言っても行かない二人。 坂道をひたすら歩く・・・ それにしても遅いよ!回収車!このままじゃ私と一緒に皆も失格になっちゃうよ〜〜。 でも雪ちゃんとぶーすけさんの人柄を考えると、私一人を置き去りにして先にはなかなか進めない性格・・・。 う〜む・・・ 時計を何度も見ながら歩く桜子・・・ ・・・逆算するとそろそろ限界じゃな〜い? う〜む・・・ 「これだけ回収車が遅いのはやっぱりおかしいよ〜。何かあったのかも〜。次の給水ポイントに必ず車があるはずだから、先に行って助けを呼んで〜」 とお願いして二人を納得させ先に進んでもらう事に。 心配そうな二人の顔。 「大丈夫!大丈夫!一人になっても何とかなるって〜」 でも内心はブルー。しかし不安そうな顔を見せたら二人は行かないだろうと思い笑顔で見送る。 「早く給水ポイントに行って助けを求めてね〜」 別れる時にぶーすけさんに水を分けてもらう。ありがとう。 それにしても回収車が遅い!(怒) 大会側が用意してくれた地図によると5キロぐらい先に給水ポイントがある。そこには車があるはずだと桜子が言うので、呼びに行く事にする。 坂道をガシガシ進む。しかし本当によく続く登りだ。 登りに嫌気がさしてきたところに、給水ポイントが現れた。しかしそこのは車両は待機してはいなかった…。 ぶーすけさんもここに向かっている。ひとまずここで補給して桜子のところにもどる事にしよう。そして相変わらず携帯は圏外…。 ぶーすけさんが到着。水を補給してバックする事告げる。携帯の状況を時折見ながら走る。しばらく戻ったところで携帯の圏内に入った。本部に連絡を入れる。車の催促をしたところに、軽のバンが現れた! 遅いよ!でも良かった〜。 車を止め、もう少し行ったところに同じジャージを着た女性のが居る事を告げ、回収を依頼する。 これでもう大丈夫だ〜 さあ、関門までの時間が少なくなってきた。 桜子には悪いが、先を急ぐ事にする。ぶーすけさんを関門まで連れて行かねば! ぶーすけさんに「少しマジで行こう」と言い再出発! さっきの給水所から下りが続く。地図に書いてあった通り路面が悪い。ブラインドカーブも多い。でもここは少しでも時間をかせぎたい。ぶーすけさんに自分の背中が見えるくらいに先行して行けば安心してコーナーにも入っていけるだろうと、二人の距離に注意しながら駆け下りる。 しかし、登りも長ければ下りも長い。桜子が走っていたら、ブレーキ握り続けて手が痛い!って悲鳴を上げていることだろうな(笑) 下りの区間が終わると、ダム湖沿いの広いきれいな道に出た。道はフラット。ぶーすけさんの前を引きスピードアップ。 しばらく進むと給水ポイントが現れた。ポカリの500ペットボトルが手渡された。半分ほど一気に飲後はボトルに詰める。 残り時間は1時間。大会関係者に空きボトルを返す時に残りの距離を聞くと、ここから始まる13キロを登りきったところがチェックポイントだそうだ。という事は平均速度13km/hをキープすればOKだ! 給水ポイントをスタート。しかし走り出して直ぐの登りで、ぶーすけさんは10km/hくらいしか出ていない。 ちょっとマズイかも…(汗) しかしぶーすけさんは、少しでも早く走ろうとダンシングをして力を振り絞っている。トリプルのインナーに落として回転で走ればもう少し楽に走れると、アドバイスしようと思うが、それじゃ今までフロントのセンターで走りぬいてきたぶーすけさんの思いに水を差す事になる。 ここは、ぶーすけさんの思いを尊重しよう。 私が先行するも、ぶーすけさんの気持ちが切れないように常に視界に入るよう距離を気にしながら走る。 残り30分…20分… 残りの距離を考えると、もう無理か…。 残り15分。もうブースケさんは間に合わない…。ショートコースに回される事になる。まぁそれもいいか!桜子も待ってるだろうし、今回はショートコースを走って戻りましょう! 残り10分。ショートコース行く事は決めました。でもそこで遊び心がフツフツ…。 今からぶっ飛ばしたら11時半の制限関門に間に合わないかな〜?間に合わなくてもいいや!残り10分間で今回の吉野は完全燃焼だ! ぶーすけさんゴメン!ちょっと遊んでくるわ! 飛び出す雪小僧!残りの力を振り絞って上り坂を進む。 牛アソスのお姉さんに追いついた。追い抜きさまに、桜子がメカトラでリタイヤした事を告げる。 メータとにらめっこ。間に合うのか?もうだめか?あきらめるな!力を振り絞れ! しかし…非情にもメーターの時計は11時半を刻む…。 クソ〜! でも俺のメーターの時計は進んでいるかも知れないし〜(楽天家だね〜) そこにトンネルが現れた!峠の頂上か? 幸いトンネルの中は平坦。 モガクしかねー! と、トンネルを駆け抜けると、そこがチェックポイントだった! こっち!こっち!と係りの人が叫んでいる。その隣にいる人のカウントダウンしている声が聞こえてきた。 「3、2…」 うわー!! 「1、ゼロ!」 到着!セッ!セ〜フ〜! 係りの人が言った。 「はい、この方が、最後の通過者でーす!」 周りにいた人達から拍手がおこった。 トンネルの中で諦めずにモガいて良かった〜(汗)嬉しいやら、恥ずかしいやら〜。 もう私の中では吉野グランフォンドは終了です。 燃え尽きました〜。 そこに何やら記者のような人が現れて、写真と撮らせて下さいと話しかけてきた。そして名前と年齢、コースの感想などを聞かれた。地元の新聞記者かな〜? (実はサイクルスポーツ誌の記者の方でした。9月号に載っててびっくり!) チェックポイントには食べ物が用意してありました。おにぎり2個、柿の葉寿司、めはり寿司、ジャムパンorあんパン、バナナ、飲み物。なかなかイイじゃん! しかし、おにぎりを渡されるも消耗して食べる気にならない。とりあえずジャムぱんを食べる。 あ〜美味しい〜。糖分が体を駆け巡る〜。 生き返ったところで、回収されたはずの桜子の事が気になった。 そこにぶーすけさんが到着。3分の遅れだった。でもあのギヤでよく頑張った! ![]() 一息ついていると、牛さんジャージの女性が到着。 「あれ〜あの人、どこで追い越したんだろう?」とぶーすけさん。周りが目に入らないほど頑張って走っていたという事ですよ、ぶーすけさん。 二人で休憩しているところにバンが入ってきた。その中から桜子が降りててきた。 ![]() あれ?桜子を回収にいった車は軽のバンだったよはなぁ?その時はあまり気をとめてはいなかったのだが、 その真相も桜子の話で明らかになるのであった。 二人が行った後もカコカコとひたすら歩いたの。ホントひたすらね〜。山の中で一人ぼっち・・・心細かった〜。 でね、別れ際にぶーすけさんからもらった水も残り少なくなってきたのと、もう疲れ果ててしまったのとで半べそ状態になり、とうとう座り込んでしまったの。 三角お座りで小さくなって、手には残り少なくなったボトルを握り締め、「回収車はまだ〜〜?」と一人で呟きながら。 アブもブンブン飛んでくるし〜 で、どの位時間がたってからかな〜?しばらくしたら遠くの方で微かに車の音が聞こえてきたの。 もう、嬉しくて嬉しくて立ち上がったよ〜! で、その車は大会のパトロール車。「助かった!」ってマジで思った〜。思わず両手を上げて持っていたハンドタオルをブルンブルンと振り回したもん。 車が止まって「どうされました?」だって。 どーもこーもないよー! メカトラで回収車を待っているのに来ないんですよー! 「この車に乗りますか?」と言われ、パトロール車に乗せてもらう事に。 とにかく助かった〜〜 車に自転車を積んでもらい、自分も乗り込む。とにかく水をもらい「はぁ〜〜」って感じ。一人ぼっちで心細かったよ〜。 その後、運転手の人の話では、この先で倒れた人がいるとの事で救助に向かっていると聞かされる。何と!登りがきつくて全身が痙攣しちゃったんだって。 数キロ走った所で、患者さんを発見。大会側の車も1台。そして今回の選手達も20人程その回りに群がっている。 何だか怖くて私は車の中で待機・・・・ その後救急車も到着してその患者さんは運ばれて行きました。急坂だったもんな〜。体調も悪かったんだろうな〜。 そして救急車が行って一段落〜と思いきや、何と! 大会側の車が一台、溝にタイヤがはまってるし〜。 それからは、群がっていた選手達とその車の救助にあたる。ロープでつないで車で引っ張るが、前後のタイヤが落ちているので角度的に引き上げるのは無理な様子・・・。 色々試したけど、結局皆で持ち上げて出すしか無いみたい。 さぁ、皆で力を合わせて持ち上げましょ〜。 「せーの!」持ち上がった!「押して!押して!」道路に少しタイヤが乗った! 「もう少し押して!」 「もうちょっと!」 「頑張れ!」 何もしないのに掛け声だけ大きい桜子! 「やったー!」「オッケー!オッケー!」 おもわず皆で拍手〜〜! 車の運転手がすぐに私の所に来て「ありがとう!」と握手を求めてきた。 (私何か手伝ったけっ?私は掛け声だけ・・・はははー!) で、実はこの車こそが私を回収する為に向かっていてくれた車だったみたい。 溝にはまっていたから遅かったのね。 とにかくやれやれ〜。 皆さんお疲れ様でした〜。 ここで時間を費やした皆さんは、関門に間に合わなくなるのを承知で救助にあたったんだろうな〜。 皆、心がキレイな人達です。 時間は無いけど、残りのコースも楽しんで下さいね〜。 そして、私もパトロールカーに乗って出発。 運転手さんが「お腹空いたでしょ。すぐに本部に戻りたいけど、このまま本部に戻っても食べ物無いから、次のエードステーションによってあげるよ。食べ物もらってこようね。」だって〜。ありがたい事です。 それから車で次のステーションまでコースの解説付きで向かう。 車で走りながらコースを見て色々思った。 何て凄いコースなんだろう。登りもきついけど下りもきつい。下りで歩いている男の人もいたし。で、内心ホッとした。メカトラは悔しかったけど、このコースは私にはまだ無理だったような気がする。 メカトラで良かったのかもしれない。 エードステーションに到着すると、雪ちゃんとぶーすけさんがいた。 二人の顔を見てホ〜ッとした。 そして関門でぶーすけさんがアウトになったのを知り、申し訳なく思った。 「私のせいだ〜ごめんね」と言うと「違うよ。ここまででいっぱいいっぱいで、足は残っていないよ〜」と笑顔のぶーすけさん。 本当はそんな訳無いのに・・・・ ありがとう。そしてごめんなさい。 食料を頂き車に戻る事に。 「車を本部に戻さないといけないから、もう行くね!」 雪ちゃんが運転手さんに「宜しくお願いします。」とお父さんのように挨拶してくれてる。 本当にお二人には迷惑かけちゃいました・・・。ごめんなさい。 あの軽のバン、溝にはまっててた? なんて〜こったい…。はぁ〜〜〜 引き返して行く車を見送る二人。 ほんじゃそろそろ出発しますか!俺たちも早く戻ってやらないと桜子も手持ちぶたさでしょう。 自転車に跨って出発しようとしたところに、牛さんジャージの女性がぶーすけさんに声をかけてきた。 「ショートコース行かれるんですよね?私もご一緒させてもらっていいですか?」 という事で3人で走り出す事になったのでした。 チェックポイントからは下りが続く。しばらく快調に進んでいくと、車が渋滞していてストップ。工事でもしていて片側交互通行かな?と待っていたが、車の列は一向に進む気配がない。牛さんの女性が前の方に進んでみましょうと言うので、先に進んでみる。 車の列の間を縫って進んで行くと、大型バスがすれ違いで苦労していた。これが渋滞の原因か〜。大変だな〜。それに引き換え自転車は身軽でいいよな〜。 すいすいす〜い♪ 長いトンネルに入る。せっかくだから前日に買ったバックライトを点灯してみる。 トンネルを抜けるがまた直ぐ長いトンネル。今度のトンネルは路面が良くない。ハンドルをに力がはいる。 コースはほとんど下り。スイスイ進む三人。スイスイすんで行くとエイドステーションが現れた。 公園内の野外ステージの上に、前のチェックポイントと同じ食べ物が置いてあった。あんまり走ってないから、そんなに用意しないでもいいと思うけど〜? とりあえずステージの縁に座り、美味しかったジャムパンを食べる。 そこに突然、大粒の雨が降ってきた!バババババー!ステージの上は屋根があって良かった〜。 大会関係者の方が話しかけてきた。 「どうですか!このコースは?」 そこで私の感想を話しときました。 第一チェックポイントで、タイムアウトになった参加者が「このコースは問題あるんじゃないの〜」と係りの人に話しているのが耳に入ってきたが、そんなことはないと思った。このコースこそが吉野グランフォンドの良さです。完走できなければ、それはそれで来年の目標にする事もできる訳ですし。コースは絶対に変更しないで下さいと伝えました。 雨が小雨になったところで走り出す事にする。その雨もすぐに上がった。そして残りはわずか10km。前半の苦労と比べれば後半はあっけないなぁ〜。しかし、最後には吉野山の登りがあるはず! 道がだんだんと登り坂となってきた。最後にゴーン!っと登るんだろう思っていたら、今朝宿からスタート会場に向かう道に出た。 あら?結構あっけなかったんじゃない?ショートコースは最後に上りが無いのね。 もうゴールだ。お土産物が並んだ道を進んでいくと、前方に見慣れたウエアを発見!お土産物屋の店先で品物を物色している桜子でした。 「ゴール会場にいたら、大会の仕事手伝わされそうになったから逃げてきた〜」だって。戻るからゴールしてきてと言うのでゴールに向かう。 ほんのちょっと走るとスタート/ゴール会場が現れた。 そしてゴールの横断幕の下をくぐる。 吉野グランフォンフォ終了〜 大会関係者以外は人はほとんどいない。ロングコース、スーパーロングコースの人はまだ走っているのでしょう。 受付にて、いきなりくじ引き。地元特産(?)の木のコースター、ピンク色の自転車のベル、サロメチール、などが当った。う〜む… 牛さんウエアの女性と別れ、ぶーすけさんと自転車を片付け始めたところに桜子が戻ってきた。 「何観光してんだよ〜」 「ここは桜の名所でしょ。だから桜グッズがいっぱい売ってるの!あたしの為にあるようだわ〜。来年はこの周辺をじっくり観光しましょ!」 「これで来年も参加決定だな!」 「タフなコースだから、来年は山岳班にも声えをかけて連れてこようよ」 「車で移動中に大会関係者から宿の情報も入手したし〜」 「来年は頼むよ〜、本当に〜」 桜子が言った。 「雪ちゃん、物足りなかったんじゃない?」 とんでもない!お腹いっぱいです〜!とにかく疲れた疲れた〜。今の自分には150kmは想像もつきませ〜ん 撤収完了! 大会案内にお風呂の割引件が入っていたので、そのお風呂に向かう。移動中の車の中は桜子の話し中心に盛り上がる!盛り上がる! お風呂で汗を流して、帰路に着く。 以後、今回の出来事をワイワ話しながら、ぶーすけ号は金沢へ向けて進んでいくのでした。 その為にはもっと練習しなくちゃ〜。がんばりま〜す。 そして、雪ちゃん、ぶーすけさん、ありがとうございました。 おしまい♪ |